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食を伝える「拘り」がそこにある 我道 飲食の社長たち

日本の飲食業界をリードする社長たちの「拘り」はどこにあるのか。生い立ちや人生観などのパーソナリズム視点からひも解き、人気飲食店オーナーの素顔と内面にクローズアップしていきます。企業理念やビジョンはもちろん、お客様一人ひとりに対しての想いや取り組みも知ることができるシリーズ企画です。

記事

株式会社アイテム 代表取締役社長 伊原純子氏

2011/12/21

株式会社アイテム

代表取締役社長

伊原純子氏

1967年10月1日生

必ず感動していただきます!
お好み焼『ごっつい』から始まる「しあわせの連鎖」。

プロフィール
和歌山県出身。地元で保育士として働いた後、フラワーデザイン、イベント司会、マネージャーなどの仕事を経て人材派遣会社を起業。女性起業家として活躍する。その後、現在の夫である俳優・伊原剛志との出会い・結婚をきっかけに、都内に3店舗展開していたお好み焼『ごっつい』の社長に就任。培ってきた接客や教育のノウハウと、生来の「人好き」の性格を活かし、個性的な経営手腕を発揮する。現在では直営店・のれんわけ店(フランチャイズ)を合わせ、国内19店舗、海外1店舗(ロサンゼルス)、合計20店舗を切り盛りする。1児の母。
主な業態
お好み焼・鉄板焼『ごっつい』の経営
企業HP
http://www.gottsui.net/
株式会社アイテム 代表取締役社長 伊原純子氏の写真

異業種から「人気店の社長」へ転身。お客様目線を強みに、新たなチャレンジ。

 夫との出会いをきっかけに『ごっつい』の経営を任されたのが今から約12年前のことです。それまでは自分で人材派遣会社を興し、社長業の経験はありましたが、飲食店の経営は初めて。しかも、当時都内に3店舗あった『ごっつい』は全て人気店でしたから、多少のプレッシャーや戸惑いはあったかもしれませんね。けれど、以前経営していた会社でイベントコンパニオンの派遣などにも関わっており、質の高い接客、人材教育のノウハウには自信がありました。
 何より「お客様目線」で物事を見ることができたのも、私の武器になったんじゃないでしょうか。以来、年に2~3店舗のペースで出店してきましたが、どこも行列ができるほどの盛況ぶり。当時を振り返ると、気合いで乗り切ってきたのかもしれませんね。

「ごっつい濃厚ソース」「ごっつい麺」「ごっつくね」…。こだわりの食材と楽しいメニューを鉄板に乗せて。

 「より良いものをできるだけ安く」お客様に提供するために、食材の開発には力を入れてきました。お店で使うソースも、開店当初は既製品だったのですが、何度も何度も試行錯誤を繰り返し、オリジナルの「ごっつい濃厚ソース」に辿り着きました。産地を厳選したりんごやトマト、梅肉などを使用したマイルドで奥の深い味わいは、ぜひ一度試して頂きたいですね。
 また、生地や麺へのこだわりはもちろん、新しいメニュー作りに関しても、日常的にスタッフとアイデアを出し合っています。私たち『ごっつい』は、お好み焼だけではなく居酒屋的な雰囲気も楽しめるお店。「お皿が鉄板」なんです。時には「シメにお好み焼を食べるつもりだったのに、お腹いっぱいになったよ」というお客様もいるほどです。ちなみに、名物一品料理の「すじ塩」は夫のソウルフード。高校時代のアルバイト先で出会った懐かしの味を『ごっつい』で再現しているんです。

お店で生まれる感動秘話がスタッフの誇り。イベントやサプライズで、お客様に元気と感動を。

 美味しくて清潔でサービスの良い店は当たり前。私たち『ごっつい』が目指すのは、お客様が元気になれて感動できるお店です。私自身、「もう一度行きたい」と思って通い続ける店はどんな店だろうと考えると、やはり、お店の人と話すだけで何となく元気になれるようなところだったんですね。1店舗だけならその理想は叶えやすいかもしれないけれど、『ごっつい』全店でお客様に元気と感動を体感して頂くためにはどうすればいいだろう…。そこで始めたのが「元気な顔ってどんな顔?コンテスト」といったフォトイベントでした。初めはカメラを向けられ照れくさそうにされていたお客様も、お連れの方々や周りのお客様の楽しそうな表情に引き込まれ、本当にいい笑顔を見せてくださるんですよね。そんな「笑顔の連鎖」が、今では『ごっつい』の名物になっています。
 また、お客様の誕生日や入学・卒業、野球チームの祝勝会…といった様々な記念日を会話からキャッチし、
お好み焼や鉄板にメッセージを書いてサプライズで提供しています。それで驚いたり、感動したりしてくださるお客様の姿を見ると、スタッフも嬉しくなり、逆に元気をもらえるんです。サプライズに限らず、お客様との会話から生まれる感動秘話の数々は、随時ホームページに掲載。心と心がつながるからこそ見つかるエピソードは、スタッフの宝物になっています。

130人を超える子供たちの親だから…。のれんわけや海外出店を通し、成長を受け止められる会社でありたい。

 実は、幼少期私の夢は「相撲部屋のおかみさん」だったんです(笑)。大所帯を切り盛りするカッコイイお母さん、というイメージで…。今、プライベートでは9歳になる息子1人の母ですが、『ごっつい』では130人以上いるスタッフの母親だと思っています。子供たちの成長には責任があると…。ですから、スタッフ個々の成長をサポートできる環境を用意することが、私の大切な仕事。そのひとつが「のれんわけ」という形で独立を支援するシステムです。働きながら資金を貯め、経営のイロハを学び、いずれ自分の店を持つ…。簡単な道のりではありませんが、長いプロセスの中で人間として成長し、無事に独立できた時は、かわいい我が子が巣立っていくような気持ちで感無量ですね。
 独立に限らず、この会社で成長したいと考える社員のために、会社自体を大きくしていく必要があるとも考えています。直営店やフランチャイズを今後も積極的に展開していく予定ですし、ロサンゼルスに続く海外出店も視野に入れています。事業を拡大しながら多くのポストを用意し、社員が力を発揮できる環境を整えることが、社長であり母でもある私の責務だと思っています。

すべてのお客様が「ごっついファミリー」。しあわせの連鎖をお約束します。

 スタッフのみならず、取引業者さんや食材の産地の方々、もちろんお客様を含め『ごっつい』に関わるすべての人は、私の家族です。家族にはみんな幸せであってほしい…。誰かが幸せを感じて笑顔でいると、一緒にいる人も幸せになるものです。それこそが、私たちの経営理念でもある「しあわせ連鎖」の考え方。『ごっつい』を起点に、幸せの輪を連鎖していくことを目標に掲げています。
 私たちがお客様にお約束するのは、「ご来店頂いた方には必ず感動と元気をお持ち帰り頂きます」ということ。そのやり方は、決してマニュアル化できるものではありません。私自身を含めスタッフ全員で、お客様ひとりひとりに合った方法を模索しながら、これからも「しあわせ連鎖」に磨きをかけていきたいと考えています。

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