1. 我道 ~飲食の社長たち~
  2. 株式会社スマイルリンクル 代表取締役社長 森口康志氏
食を伝える「拘り」がそこにある 我道 飲食の社長たち

日本の飲食業界をリードする社長たちの「拘り」はどこにあるのか。生い立ちや人生観などのパーソナリズム視点からひも解き、人気飲食店オーナーの素顔と内面にクローズアップしていきます。企業理念やビジョンはもちろん、お客様一人ひとりに対しての想いや取り組みも知ることができるシリーズ企画です。

記事

株式会社スマイルリンクル 代表取締役社長 森口康志氏

2011/12/05

株式会社スマイルリンクル

代表取締役社長

森口康志氏

3月21日生

こだわりの本場広島お好み焼きを追求し,お客様に笑顔と感動を!

プロフィール
広島県広島市出身。地元広島で高校生の時、お好み焼き屋のアルバイトを経験したことをきっかけに、カフェやガソリンスタンドなど数々の接客業に携わる。正社員として洋服販売の会社に就職してからは、販売員としても店長としても全国売上トップを勝ち取るほどの実力を発揮するも、10年で退社。自分の城を持つべく、平成6年、ソウルフードである広島お好み焼き専門店『Big-Pig』1号店を千代田区神田にオープンさせる。現在は『Big-Pig』の他、美肌コラーゲン鍋『春夏秋豚』など東京・千葉を中心に7店舗を展開中。
主な業態
広島お好み焼き『Big-Pig』など4業態7店舗の直営店運営
企業HP
http://www.smilewrinkle.com/

株式会社スマイルリンクル 代表取締役社長 森口康志氏の写真

異業種からの独立開業。安定した仕事を捨て、故郷の味で新たなチャレンジを。

 元々負けず嫌いな性格が功を奏してか、前職の洋服販売会社ではとにかく売りまくり、販売員としても個人としても売上の全国トップを取りました。店長に昇格してからも店舗売上の全国トップ。地方出身者である私が、東京という大都会でも大成功を収めることができた−−今思えば、自分には「接客」の実力があるんだと自信過剰になっていたかもしれません。組織を離れても自分の力で勝負できる!と、独立を決意。
 平成6年に『Big-Pig』1号店をオープン。飲食店で勝負しようと思ったのは、洋服のように在庫を抱えるリスクが少ないから。中でも広島お好み焼きを選んだのは、やはり幼い頃から親しんだ味だったからですね。当時、広島のお好み焼きはまだまだ世の中に認知されているとは言い難く、自分の力で広めていきたいと意気込んでいました。

広島出身のお客様が納得する故郷の味を…。失敗から導かれた、本場の味へのこだわり。

 洋服販売の仕事では、店舗に来られたお客様にどうやって商品を買って頂くかに心血を注ぎました。こちらからアプローチしなければ「売り逃し」をしてしまうことが怖かった…。けれど、飲食の世界は違います。来店されたお客様は必ずお金を払って帰っていかれる。1号店をオープンしてしばらくは「なんて楽な商売なんだ」と、完全に勘違いしていました。
 当然、半年もすればリピーターのお客様は激減しました。自分には接客力があると過信し、料理や食材の研究を疎かにしていたのも事実です。売上が思うように上がらず、悩みに悩み抜いてようやく目が覚めました。自分の喜びは、来店してくださったお客様に喜んで頂くこと。東京で働く広島出身のお客様が喜んでくださるお好み焼き店でありたい…。そこから、本場の味のこだわりを追求し始めたのです。例えば、東京では手に入らない、細いモヤシの調達にも奔走しました。広島のお好み焼きは、関東の太いモヤシでは再現できない。細いモヤシあってこそ、なんですよね。そこで初めは広島からの直送を考えたのですが、どうしても夏場は痛みが早い。お客様に安心・安全な食材を提供するためにも何か方法はないかと模索していた時、近郊のある農家の方に直接栽培してもらえないか交渉する機会ができたのです。気候の違う関東で種から育てるには試行錯誤が必要でしたが、何度も農家の方にダメ出しをしながら何とか栽培に成功。今では広島の人も納得のいく細モヤシを全店で使用しています。

お客様に笑顔と感動を。「飲食接客道」を極める集団でありたい。

 モヤシに限らず、産地や味にこだわった食材の調達は、広島お好み焼き『Big-Pig』、美肌コラーゲン鍋『春夏秋豚』と姉妹店「すきしゃぶ食堂」、スープビュッフェ『POSITIVE KITCHEN』、韓国チゲとサムギョプサル専門店『コギコギ』と、私たちスマイルリンクルが展開する全てのお店で、今後も続けていきます。
 そしてもう一つ。私たちがこだわるのは質の高いサービスです。例えば1000円のメニューの原価が数十パーセントだとするならば、残りの数十パーセントは何か…。それはサービスでお客様からお金を頂いていると思うのです。ですから私は、それだけでお客様を呼び込めるくらいの本物の「味」と、来て頂いた方々のニーズを確実に汲み取れる、お客様にとって優しい「接客」、この二つを組み合わせたスタイルのお店作りを目指して「飲食接客道」という言葉を掲げています。食を通じてお客様から笑顔を頂き、感動して頂くことが私たちの誇り。スタッフにも日頃から「今の行動はお客様にとって優しかったか?」と問いかけ、厳しく接しています。

「一緒にカッコイイ人間になろう」が社内の共通言語。

 同じ目標を持ち、スタッフ全員で挑戦していける集団を作るためにも、人材育成には力を入れてきました。10年前にはランチ営業をやめ、その時間を教育の時間に費やすことにしました。また、社員自らが「笑い皺塾」なる勉強会を立ち上げ、講師役と受講生役に分かれて講義を行い、日々切磋琢磨しています。今では店舗も増え、会社の規模も大きくなったので、社員一人一人に与えられる役割も幅広くなりましたが、社内の共通言語は「一緒にカッコイイ人間になろう」ということ。人間としての内面を磨き、会社とともに成長する…。自分たちが幸せで生き生きと働けているからこそ、お客様と笑顔を共有できるのだと思うのです。事実、スタッフが心から楽しんで働いている店舗は売上もいい。一度お店に足を運んで頂けると、きっとお客様にもその雰囲気を感じて頂けるのではないでしょうか。

命の源である「食」を通じ、お客様から笑顔を頂く会社であり続けたい。

 アルバイト2名と私のたった3人で始めた広島お好み焼き『Big-Pig』のオープンが平成6年。以来、『Big-Pig』は神田と八重洲に、美肌コラーゲン鍋『春夏秋豚』は赤坂と銀座に、姉妹店である「すきしゃぶ食堂」は八千代緑ヶ丘に、世界のビューティースープビュッフェ『POSITIVE KITCHEN』は柏に、やさいとおかず食べ放題・韓国チゲとサムギョプサル専門店『コギコギ』もBig-Pigと同じく神田にオープンさせました。今後も現状に甘んずることなく、新しい食材、新しい業態へのチャレンジを続けていきたいと思っています。それは、食を通してお客様から笑顔を頂ける企業であり続けたいから。例えば、登山をした後に食べる一杯のカップラーメンがものすごく美味しいと感じることってありますよね。それと同じような感動とシチュエーションを、私たちのお店で、私たちの手で、創り出していきたいのです。そのためには「儲かるか」よりも「正しいか」を常に考え、お客様が求めている味とサービスを追求し、感動を創造できる会社でありたいと考えています。

ページの先頭へ戻る