1. 我道 ~飲食の社長たち~
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食を伝える「拘り」がそこにある 我道 飲食の社長たち

日本の飲食業界をリードする社長たちの「拘り」はどこにあるのか。生い立ちや人生観などのパーソナリズム視点からひも解き、人気飲食店オーナーの素顔と内面にクローズアップしていきます。企業理念やビジョンはもちろん、お客様一人ひとりに対しての想いや取り組みも知ることができるシリーズ企画です。

記事

株式会社ダイナック 代表取締役社長 若杉和正氏

2012/02/03

株式会社ダイナック

代表取締役社長

若杉和正氏

1954年5月2日生

あらゆる飲食ニーズにお応えする、多種多彩なお店をご用意。
サントリーグループが誇る最高品質でお迎えします。

プロフィール
大阪府出身。大阪大学法学部を卒業後、サントリー株式会社に入社。営業やマーケティング等の責任者を歴任し、メーカーの立場から飲食ビジネスに携わる。2007年12月、サントリーの関連会社である株式会社ダイナックの代表取締役社長に就任。ダイナミックキッチン&バー『響』『燦』、串焼きと鳥料理『鳥どり』、イタリアンレストラン『パパミラノ』、和食居酒屋『咲くら』など、首都圏・京阪神地区を中心に240店以上の個性豊かなレストラン・バー事業を展開する同社で、作り手とお客様のベストマッチングを図るべく、その手腕を発揮する。
主な業態
『響』『燦』『鳥どり』『咲くら』『卯乃家』『パパミラノ』等
企業HP
http://www.dynac.co.jp/
株式会社ダイナック 代表取締役社長 若杉和正氏の写真

「消費者」のことを知りたくて。
サントリーで培った、生きたマーケティング。

 私は大学を卒業してサントリー株式会社に入社したのですが、当時の入社動機を振り返れば、漠然と「消費者に近いところで仕事がしたい」というものでした。商品がどんな場面で、どういう風に消費されているのか、お客様の顔を見て仕事がしたいと。実際は、入社時の配属は営業で、問屋さんを回ってビールやウイスキーを買って頂く仕事。随分お客様からは遠いなぁとギャップを感じたものです。けれど、そのうちに飲食店さんや酒屋さんに顔を出し、お客様がサントリーの商品を選んでくださる場面に遭遇するようになる。お客様の声や仕草から、商品に対する評価をダイレクトに感じ取ることができ、ようやく自分の仕事の意味が見えてきましたね。
 その後、マーケティングのセクションで仕事をし、ここでは商品作りに携わりました。コンセプトワーク、ターゲティング…と、お客様が何を求めていらっしゃるかを体系的に知ることで、「消費の場」の大切さを痛感しました。サントリーという会社はメーカーですから、作り手の思いも当然大事。と同時に、良い点も不満な点も含めてお客様にどう評価されるかがもっと大切だと。「商品」を軸に生きたマーケットを学んできた経験が今日のダイナックにも活かされている…私はそう信じています。

社長就任時、社員に伝えた言葉は
「企業理念を大切にしてください」だった。

 2007年、私はサントリーのグループ会社である株式会社ダイナックの社長に就任しました。既に50年近い歴史があり、『響』『鳥どり』など多彩な店舗を展開して多くのお客様に親しまれてきたこの会社の社長を引き受けるにあたり、私が社員の皆さんにお願いしたのは「企業理念を大切にしてください」ということでした。
 ダイナックの企業理念は『食の楽しさをダイナミックにクリエイトする。それが私たちの仕事です』というもの。最後に『私たちの仕事です』と結んでいるのは、お客様に対するお約束であり、私たちの宣言でもあると考えています。このお約束が果たせないなら企業として存続する意味はない。そのくらいの強い決意で、食を通じた楽しい時間と場所の提供に全力を尽くしてほしいと。おかげさまで今日に至るまで、「自分たちの喜びは、美味しいものを食べて素敵な時間を過ごしたとお客様に満足して頂くことだ」と考える、まさに創業以来大切にしてきたダイナックのDNAが、脈々と受け継がれています。

どんなシーンにも、きっとみつかる。
多業態展開で、あらゆるお客様にご満足を。

 食には様々なシーンがあります。会社帰りに仲間と一杯、大切な人との記念日、同窓会や歓送迎会…といった利用動機もそうですし、集う方々の性別や年齢も、その時々によって違います。私たちダイナックは、1つの業態パターンではお客様の様々な飲食ニーズにお応えすることは不可能だと考え、積極的に多業態展開を進めてきました。和食を中心としたダイニングバー『響』、串焼きと鳥料理『鳥どり』、イタリアンレストラン『パパミラノ』、ビクトリアンパブ『ローズ&クラウン』など、料理の種類・お店の形態も多彩に揃えています。
 また今後も、既成概念にとらわれない新しい店舗を開発していく予定です。奇をてらうのではなく、お客様が求めていらっしゃるものを的確に把握することが大切。そのためには、お客様とのコミュニケーションを通して聞こえる生の声に耳を傾けなければなりません。答えは必ずお客様の中にある。それを念頭に、チャレンジを続けていきたいですね。

食材、料理、ドリンク、サービス…。
高い「技術」に裏付けされた、最高品質。

 ダイナック全てのお店で徹底しているのが、「お客様にいつでも最高品質をお届けすること」と「お客様の声をしっかり聞くこと」です。調理スタッフは最高の素材を練り上げられたレシピで調理し、ホールスタッフはそれを最高の状態でお客様にお届けする。そして、自分たちが思いを込めてご提供したものがきちんとお客様に伝わっているか、プラスもマイナスも含めてお客様の評価に耳を傾け、次に活かす…。基本的なことかもしれませんが、メーカーから誕生した私たちダイナックが持つ「作り手のプライド」と「お客様」とをつなぐ、生命線だと思うのです。
 素材調達においては、専門部署である購買部と共に各店舗の調理スタッフが直接産地に出向き、自身の目で厳選するとともに、素材の良さを最大限活かせるよう店内調理にこだわっています。技術教育にも力を入れており、例えば定期的に料理・サービスのコンテストやカクテルコンペなどを行うことでスタッフ全員が切磋琢磨できる環境を用意。ソムリエやバーテンダーなど高いドリンクの技術を持つスタッフの養成に定評があるのも、サントリーグループならではの特徴かもしれませんね。

数あるお店から選んで頂いた誇りを胸に、
お客様の期待を超えていきたい。

 お客様の「こんな時はこのお店に行きたい」というご要望にお応えできるよう、いくつもの業態を持っているのがダイナックの特徴です。主に首都圏・京阪神地区の数多く飲食店がひしめく激戦区で、わざわざ足を運んでくださったお客様に確かな品質の料理・ドリンク・サービスをご提供し続けることが私たちの使命。そして、全てのお客様に「来て良かった」「また来たい」と思って頂けたなら、こんな素晴らしいことはありません。1本のご予約のお電話、お席での小さな会話などから伺えるお客様の期待を、食を通したワクワクとプラスアルファで超えていきたい…。それこそが「食の楽しさをダイナミックにクリエイトする」ダイナックの仕事なのです。

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